
ラブラドールレトリバーは世界でトップクラスで愛される犬種の一つですが、大型犬で遊び好き・やんちゃで活発な部類に入ります。
そのため、ラブラドールレトリバーの特性を考慮した上でのドッグフード選びが大切です。本記事では、ラブラドールレトリバーのおすすめのドッグフード、そして手作りの餌(食材)の選び方、避けるべき餌について詳しく解説します。
ラブラドールレトリバーのドッグフードの選び方
ラブラドールレトリバーのドッグフードの傾向
ラブラドールレトリバーは他の犬種と比較して他の犬種と比較して不必要にカロリーを与え過ぎないことが重要で、パランスのとれた脂質や体重管理を考慮した栄養設計が重要となります。
総合栄養食のみならず、おやつ・餌をふくめて不必要に与えすぎないようカロリーや脂質の上限を決めておきましょう。
一般的に犬のおやつの上限は1日の総摂取カロリーの10%~20%が目安と言われていますので、ラブラドールレトリバーのカロリーの上限は10%程度のほうが無難です。
タンパク質
一般的な犬の基準として、AAFCO(米国飼料検査官協会)の推奨するタンパク質は次の通りです。
■ 年齢別推奨タンパク質含有率
子犬:22.5%~
成犬:18%~
※AAFCO基準はひとつの栄養基準であり、必ずしもその数値が愛犬にとって理想であるとは限りません
一般的には総合栄養食のたんぱく質は35%以下が多いので、35%を超える場合は獣医師さんと相談しましょう。
脂質
一般的な犬の基準として、AAFCO(米国飼料検査官協会)の推奨する脂質は次の通りです。
子犬:8.5%~
成犬:5.5%~
※AAFCO基準はひとつの栄養基準であり、必ずしもその数値が愛犬にとって理想であるとは限りません
ある程度の脂質は必要不可欠ですが、不必要に脂質を多く与えないようにしましょう。
原材料選択の重要ポイント
高品質動物性タンパク質
ラブラドールレトリバーは肉食動物としての特性を持っており、高品質な動物性タンパク質が栄養バランスの維持に役立ちます。
原材料の1番目には「チキン」「魚」など、具体的な肉の名称が書かれていることが総合栄養食(主食)として適切な選択肢です。
なお、高品質たんぱく質のひとつの選択肢として生肉だけでなく「新鮮な肉、内臓、軟骨」を犬本来の自然な獲物獲得時のバランスに近づける「WholePrey比率(ホールプレイ比率)」のドッグフードが挙げられます。
ホールプレイ比率であれば、人間と暮らす前に犬が獲物を捕らえていた自然な栄養バランスを提供します。たとえば、オリジンやアカナ等のドッグフードはこの比率を採用しています。
※ホールプレイ比率のドッグフードはひとつの選択肢。すべての犬に相応しいとは限りません。
関節サポート成分
ラブラドールレトリバーは活発的な運動を好みますので、関節の健康維持に配慮し、グルコサミンやコンドロイチンなどが配合されたフードを選ぶことも検討できます。
■ 代表的な関節サポート成分
グルコサミン
コンドロイチン
EPA・DHA
添加物について
ドッグフードの添加物は何かと話題になっており、何が無添加なのか?は注目を浴びています。
近頃は合成着色料、合成香料、合成酸化防止剤(BHA、BHT、エトキシキン)、人工調味料、合成保存料を控えているドッグフードが増えています。
ラブラドールレトリバーにおすすめのドッグフード(餌)
※本記事で紹介する商品は、疾病の診断、治療、予防を目的とするものではありません。ペットの健康に関する相談は、必ず獣医師にご相談ください。
ネルソンズドッグフード

ネルソンズは中型・大型犬のために特別に開発された専用フードで、イギリスで累計100万袋以上の販売実績を持ちます。有名な英国の愛犬団体「ケネルクラブ※」の初代認定ブリーダー・マイク氏が開発したレシピとして高い評価を受けています。
※アメリカ版がアメリカンケネルクラブです。
ドッグフード企業が商売ありきのために開発を始めた商品ではなく、ブリーダーのマイク氏が育てた子犬を引き渡しするときに一緒に与えたフードがその起源。そこから口コミが大きく広がり、ドッグフードメーカーで有名なレイテシアンがその噂を知ってぜひ大きく展開したいということで、現在に至ります。
■ 対象犬種・年齢
中型・大型犬・オールステージ
■ 粒の大きさ
約1.0cmの粒
■ 栄養成分
タンパク質:28%以上
脂質:12%以上
代謝エネルギー:3657kcal/kg
■ 主な食材
主原料:ヒューマングレードのチキン50%(チキン生肉25%、乾燥チキン25%)
原材料で2番目の食材としてさつまいもや、3番名にはバターナッツスカッシュを使用していますが、低カロリーで淡水化物等の栄養素が豊富なのでここは注目ポイントのひとつです。
関節ケア成分(グルコサミン・コンドロイチン)を配合
体内の善玉菌で栄養源のためのフラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖を配合
グレインフリー(小麦やトウモロコシなどの穀物不使用)
■ 添加物
人工着色料、人工香料、合成酸化防止剤(BHT、BHA、エトキシキン)不使用
※原材料を見たところ、合成保存料のような成分は見当たりません。
■ おすすめの理由
何といっても中・大型犬特有のニーズに対応した栄養バランスと粒のサイズを実現しているところです。メインのお肉はヒューマングレード(人が食べられるレベル)なのが良いですね。
ラブラドールレトリバーのような活発なわんちゃんのために関節ケア成分(グルコサミン・コンドロイチン)が配合されており、グレインフリーなので小麦等の穀物は入っておりません。
数々の名犬を生み出してきた英国で100万袋以上の実績は評価できます。
オリジンオリジナル
オリジンオリジナルはカナダ発のアカナ・オリジンブランドで、海外で根強い人気のある商品です。日本でもわんちゃんのために愛用している人は少なくありません。
オリジンオリジナルは、85%が良質な動物性原材料を使用し、必須タンパク質、ビタミン、ミネラルを豊富かつ自然に摂取することができます。また、放し飼いチキン・七面鳥、野生魚を豊富に使用し、その3分の2は新鮮または生のものです。
■ 対象犬種・年齢
全犬種・オールステージ
■ 栄養成分
タンパク質:38%以上
脂質:18%以上
代謝エネルギー:3860kcal/kg
※タンパク質は他のドッグフードより高い割合なのがポイント
■ 主な食材
鶏肉 , 七面鳥肉 , 新鮮鶏内臓 、ニシン 、ヘイク(魚:メルルーサ)、新鮮卵 (5%),、七面鳥レバー、サバ、イワシなど、多種類のお肉と多種類の魚を豊富に使用しています。
ドッグフードでここまでの豊富なお肉の種類は珍しい部類に入ります。
※グルコサミン、コンドロイチンは配合されていないようです。
■ 粒の大きさ
約1.2~1.3cmの粒
厚み約0.5cm
※子犬にはやや大きいです。
■ おすすめの理由
ホールプレイ比率の概念で、犬の祖先の自然食に近い肉・内臓・軟骨等の栄養バランスを提供。高品質の動物性タンパク質が豊富です。また、AAFCO基準を満たしています。
■ 注意しておきたいポイント
高タンパク質なので、一般のラブラドールレトリバーより活発でたくさん走る環境にあれば、この商品は選択肢としてありですが、おとなしくて運動や散歩は普通の犬より控え目という場合、控えておいたほうが無難です。
判らない場合は獣医師さんにタンパク質の割合について相談しておくと良いでしょう。
また、子犬などの成長期には約1.2~1.3cmの粒が合うかわかりません。ラブラドールレトリバーの子犬は大型犬成長期用のオリジンパピー・ラージ(大型犬)がおすすめです。
■ 添加物
合成保存料、BHA、BHTのような合成酸化防止剤を使用していません。
一方で、天然由来系の酸化防止剤が配合されています。
酸化防止剤: 植物油から抽出したトコフェロール: 121mg, クエン酸: 40mg, ローズマリーエキス: 80mg
トコフェロールはビタミンEの一種、ローズマリーは天然の樹木です。
■ 商品の入手方法
アカナ・オリジンをクリック
スマホ:リンク先の「人気のペットフード」で1番目に表示された商品(アカナ・アダルト)をスマホで横スワイプすると、オリジンオリジナルが表示されます。
PC:「人気のペットフード」をクリックすると2番目に表示されます。
大型犬のためのこのこのごはん

大型犬のためのこのこのごはんは、株式会社ゆずずが製造販売する大型犬専用ドッグフードです。ヒューマングレード原材料を使用し、関節ケア成分を配合した国産のドッグフードです。
■ 対象犬種・年齢
大型犬・オールステージ
■ 粒の大きさ
約1.15cm〜1.35cmの固めの粒で、早食いしがちな大型犬に配慮
■ 栄養成分:
タンパク質:23.4%以上
脂質:10.6%以上
代謝エネルギー:3560kcal/kg
※タンパク質、脂質ともに上記の2つのドッグフードと比較して、含有量が控えめなのがポイント。とはいえ、一般的なドッグフードとしては標準的な範囲内です。
一般的にタンパク質の多いフードは活発な犬に多く選ばれていますが、運動量が少ない犬には適度なタンパク質量が選ばれる傾向にあります。
■ 主な食材
主原料:鶏肉、大麦
まぐろ、エンドウ豆たんぱく、スーパーフードの青パパイヤを配合
関節ケア成分としてグルコサミンとコンドロイチン、HMBカルシウムなどの成分を配合
人が食べられるヒューマングレードの肉・魚を使用。
ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム)を配合
■ 添加物
保存料・香料・着色料・酸化防止剤(BHA・BHT等)・防カビ・防腐剤などの人工添加物は不使用。
■ おすすめの理由:
鶏肉、大麦、玄米、鰹節などの国産原材料を中心に使用し、関節ケア成分としてグルコサミンとコンドロイチンが配合されているところです。無添加設計で国内の有機JAS認定工場で製造されています。
ラブラドールレトリバーの餌の選び方(おやつとしての食材)
市販のおやつには添加物が配合されていたり高カロリーである場合があります。手作りの餌・おやつは、添加物を避けて個体に合わせた栄養調整が可能です。
ここでは、犬が食べて良いとされる低カロリーの餌(食材)を紹介します。
※おやつの上限は一般的に1日の総カロリーの10~20%以下といわれています。そのため、与えすぎに注意。カロリーを控えめにしたいラブラドールレトリバーの場合は10%以下が無難です。
また、新しいおやつを与える前には獣医師さんと1日に摂取してよい量を相談してください。
にんじん
にんじんは、ラブラドールレトリバーにも与えられる低カロリーのおやつです。中サイズのにんじん1本には約25カロリーでほぼ脂肪分がなく、約1gのタンパク質と2g以上の食物繊維が含まれています。
低カロリー、低脂肪、そしてβカロテンが豊富です。
そのままでは固いので、すりおりして与えるのがベストです。
さつまいも
さつまいもはビタミンやミネラルが豊富で、ラブラドールレトリバーにも与えられるおやつです。ビタミンやミネラルが豊富で、茹でるか蒸して与えるとよいでしょう。
りんご
りんごは低カロリーで水分含有量が高く、ラブラドールにも与えられるおやつです。小さくカットするか、すりおろしにしましょう。
種や芯、葉、茎は犬にとって有毒な成分を含むため、必ず取り除いてから与えてください。
水分補給につながるので、ドライフードが多いわんちゃんには喜ばれるかもしれません。
ブルーベリー
ぶどうは絶対にNGですが、ブルーベリーはOKです。
かぼちゃ
かぼちゃは食物繊維が豊富で低カロリーです。
避けるべき食材
ブドウ・レーズン
チョコレート・ココア
タマネギ
ネギ類
キシリトール
また、人間の食べる加工食材はむやみに与えないようにしましょう。
例:人間の食べるピザを与えるのはNG
理由:高脂肪、高塩分で、タマネギやニンニクなどの有害成分が含まれていることが多いため、ラブラドールレトリバーには不適切です
ラブラドールレトリバーの餌・ドッグフード まとめ
ラブラドールレトリバーの健康維持には、大型犬の必要とされる栄養素はもちろん、この犬種の特性を理解した上で適切な餌・ドッグフード選びましょう。
ラブラドールレトリバーにとって良い食材のみならず、避けるべき食材・添加物を知れ知るほど、消去法によって自ずと答えは見えてきます。
この記事の内容が愛犬との生活にお役に立てますように願っています。
この記事を書いた人
- 20年近くWEBに携わる。様々なメディアサイト運営経験あり。ゴールデンレトリバー好きでYoutubeの動画を観ることが多い。海外を含めて犬の専門的な記事を多数調査して日々研鑽に努める。また、人の健康情報や民間療法などに関心があることを活かして、ドッグフードの記事を書いています。記事は可能な限りファクトチェックしています。
NEW
未分類2025.06.21ラブラドールレトリバーにおすすめの餌・ドッグフードの選び方を徹底解説!
未分類2025.06.16ドッグフードの選び方 愛犬のために科学的根拠に基づく選択へ
未分類2025.06.12ドッグフードランキングの大嘘の真実 詳しく徹底解説
似てる犬種シリーズ2025.06.10スヌーピーに似てる犬種5選!体型や性格など知っておきたい違いを徹底解説