
この記事では、ボーダーコリーに似てる犬種を体型から性格まで徹底解説します。
ボーダーコリーは知性と機敏さで知られる人気の牧羊犬ですね。その特徴的な外見や優れた能力は、他の犬種と間違えられることもしばしばあります。
そこで、この記事では、ボーダーコリーに似てる犬種の中から7種類ピックアップし、それぞれの特徴や違いについて詳しく解説します。
ボーダーコリーに似てる犬種①:オーストラリアン・シェパード

ボーダーコリーに似てるけどルーツが違う
ボーダーコリーとオーストラリアン・シェパードは、どちらも牧羊犬として活躍してきた犬種で、見た目がとても似ています。しかし、実はルーツも特徴も異なる別の犬種なのです。
上記の画像はオーストラリアンシェパードのなかで「ブルーマール」と呼ばれるカラーの犬種です。
サイズの違い
オーストラリアン・シェパードは中型犬~大型犬に分類されます。
ボーダーコリーはスリムな体型で、体高約48-53cmほどですが、オーストラリアン・シェパードはやや頑丈で、体高50-56cmと少し大きめです。
外見の違い
オーストラリアン・シェパードはボーダーコリーと比べて、頭蓋骨が厚く、鼻が丸みを帯びており、口がより大きく梯子型に見えるのが特徴です。
また、耳の形状も異なり、オーストラリアン・シェパードの耳は高い位置で折れ曲がり、横を向いた三角形をしています。
被毛の違い
ボーダーコリーは長毛と短毛の2タイプがありますが、オーストラリアン・シェパードは中程度の長さの長毛のみです。毛色については、オーストラリアン・シェパードはレッドマール、レッド、ブルーマール、ブラックの4種類が基本となります。
この中ではレッド系(レッドマール・レッド)が人気です。
オーストラリアン・シェパードのレッドカラー

尻尾の特徴
似てるボーダーコリーとの見分け方として一番わかりやすいのが尻尾の形でしょう。
ボーダーコリーは断尾の習慣がなく、適度な長さの尾が下に向かって垂れています。一方、オーストラリアン・シェパードは作業中のケガ防止のため断尾の習慣があり、短い尻尾か生まれつきのボブテールが特徴です。
ボーダーコリーに似てる犬種②:シェットランド・シープドッグ(シェルティー)
ボーダーコリーによく似てるので「小型のコリー」と誤解される

シェットランド・シープドッグ(通称:シェルティー)は、小型犬なのですがボーダーコリーやラフコリーに非常に似ている外見を持っています。
「小型のコリー」と誤解されることもありますが、実は別の犬種です。
上記の画像はバイブラックと呼ばれる黒と白のシェルティーで、ボーダーコリーとよく似ています。
サイズの違い
シェルティーとボーダーコリーの一番明確な違いはサイズです。シェルティーは小型犬から中型犬に分類され、体高30~40cm、体重6~7kgほどです。ボーダーコリーと並ぶと、まるで親子のように似ている印象を受けるでしょう。
起源の違い
シェルティーはイギリスの北端に位置するシェットランド諸島原産の犬種です。この地域は土地がやせており、十分な食料がなかったことから、家畜も小型化し、それに合わせてシェルティーも小さく育種されたと言われています。
被毛と毛色
シェルティーの被毛はバイブラックの場合はボーダーコリーと似ていますが、毛色の種類に若干の違いがあります。
シェルティーはピュアセーブル(薄いゴールドがベース+毛の先端が黒い)とヘテロセーブル(赤栗色がベース+毛の先端が黒い)、トライカラー(ホワイト、ブラック、黄褐色の3色)、バイブラック(ブラック&ホワイト)、ブラック&タン、ブルーマール(まだら模様)の5種類の毛色があります。
一般的によく見かけるシェルティのセーブルカラー

性格の特徴
シェルティーはボーダーコリーと似てる知的で訓練性が高い犬種ですが、やや神経質な面があり、見知らぬ人に対して警戒心を示すことがあります。一方で、家族に対しては非常に愛情深い性格です。
ボーダーコリーに似てる犬種③:コリー(ラフコリー)
穏やかで、家庭犬としての適応性が高い

多くの人が「コリー」と聞くと、映画「名犬ラッシー」で有名になったラフコリーを思い浮かべるでしょう。
実は、ボーダーコリーとコリーは別の犬種であり、いくつかの重要な違いがあるのです。
サイズと体格
ラフコリーはボーダーコリーよりも大きく、大型犬に分類されます。体高50~60cm、体重20~35kgほどになります。一方、ボーダーコリーは中型犬で、体高50cm前後、体重14~23kg程度です。
被毛の違い
ラフコリーは名前の通り、非常に長く豊かな被毛が特徴です。特に首周りのたてがみのような被毛が印象的です。ボーダーコリーも長毛タイプがいますが、ラフコリーほど豪華ではありません。
性格の違い
ボーダーコリーは非常に活発で、常に何かをしていたいタイプの犬です。一方、ラフコリーはやや穏やかで、家庭犬としての適応性が高いとされています。
なので、家で飼うにはラフコリーのほうが適していると言えるでしょう。
顔の特徴
ラフコリーは細長い鼻と特徴的な顔立ちをしており、ボーダーコリーよりも洗練された印象を与えます。
ボーダーコリーに似てる犬種④:オーストラリアン・キャトル・ドッグ
がっしりとした体格で番犬に適している

オーストラリアン・キャトル・ドッグ(別名:ブルーヒーラーやレッドヒーラー)もボーダーコリーに似てる特徴を持つ犬種です。興味深いことに、この犬種はオーストラリアの野生のディンゴと遠い親戚関係にあるとされています。
上記の画像はボーダーコリーに似ているブルーヒーラー(青色)で、斑バージョンです。
外見と体格
オーストラリアン・キャトル・ドッグはボーダーコリーよりも筋肉質でがっしりとした体格をしています。牛の群れを管理するために育種されたため、より強靭な体を持っています。
被毛の特徴
ボーダーコリーの被毛が長短様々なのに対し、オーストラリアン・キャトル・ドッグは短く滑らかな二重被毛が特徴です。
別名のブルーヒーラーやレッドヒーラーからの名前の通り、青みがかった(ブルー)または赤みがかった(レッド)被毛が一般的です。また、単一色と斑の2種類があります。
オーストラリアン・キャトルドッグの単一色(ブルー)

性格と能力
両犬種とも非常に知的で活発ですが、オーストラリアン・キャトル・ドッグはより独立心が強く、時に頑固な一面を見せることがあります。牛の群れを扱うために育種されたため、より強い気質を持っています。
このようなことから、飼い主に忠実で番犬に適していると言われています。
ボーダーコリーに似てる犬種⑤:イングリッシュ・シェパード

イングリッシュ・シェパードは、ボーダーコリーの祖先とも言われる犬種で、外見的にボーダーコリーと非常に似ている性質を持っています。アメリカで発達したこの犬種は、多目的な農場犬として長い間活躍してきました。
画像はイングリッシュ・シェパードのなかで少ない毛色の犬種「ブラック&ホワイト」です。ここまでくればボーダーコリーとそっくりですよね。
外見の類似点と違い
イングリッシュ・シェパードはボーダーコリーと同様の体型をしていますが、やや大きめで頑丈な体格をしています。被毛は中程度の長さで、ボーダーコリーよりもわずかに短い傾向があります。
毛色はセーブル&ホワイト、ブラック&ホワイト、ブラック&タン、トライカラーなど、ボーダーコリーと共通する色が多く見られます。
イングリッシュ・シェパードはセーブル&ホワイトとトライカラーが一般的に多い印象ですが、ボーダーコリーに似ているブラック&ホワイトはどちらかといえば少ない部類に入ります。
性格と能力の特徴
イングリッシュ・シェパードはボーダーコリーと同様に非常に知的で訓練性が高い犬種です。しかし、ボーダーコリーがより集中的で一途な傾向があるのに対し、イングリッシュ・シェパードはよりバランスの取れた性格を持っています。家庭犬としての適応性も高く、子供との相性も良好です。
作業能力の違い
両犬種とも優れた牧羊能力を持ちますが、イングリッシュ・シェパードはより多様な農場作業に対応できる汎用性を持っています。
牛、羊、豚、家禽類など、様々な家畜を扱うことができ、番犬としての役割も果たします。
ボーダーコリーに似てる犬種⑥:ニュージーランド・ヘディングドッグ

ニュージーランド・ヘディングドッグは、ニュージーランド独自の牧羊犬として発達した犬種で、ボーダーコリーとの遺伝的なつながりが深い犬種です。この犬種は主にニュージーランドの厳しい地形と気候条件に適応するよう育種されました。
画像はニュージーランド・ヘディングドッグのなかでボーダーコリーに似ているブラック&ホワイトの犬種です。
体格と外見の特徴
ニュージーランド・ヘディングドッグはボーダーコリーよりもやや小さく、より軽量な体格をしています。被毛は短毛から中程度の長さで、ニュージーランドの変わりやすい気候に対応するため、防水性に優れた二重被毛を持っています。毛色は主にブラック&ホワイトですが、ブラウン&ホワイトやトライカラーも見られます。
独特な作業スタイル
この犬種1番の特徴的な点は、その独特な牧羊スタイルです。ボーダーコリーが低い姿勢で「アイ」と呼ばれる威圧的な視線で羊を制御するのに対し、ニュージーランド・ヘディングドッグはより直立した姿勢で、素早い動きと吠え声を使って羊を誘導します。
性格と適応性
ニュージーランド・ヘディングドッグはボーダーコリーと同様に高い知性と活発さを持ちますが、より独立心が強く、自分で判断して行動する能力に長けています。ニュージーランドの広大な牧場で一人で作業することが多いため、この特性が発達したと考えられています。
家庭犬としては、十分な運動と精神的刺激があれば良いパートナーとなりますが、都市部での飼育には注意が必要です。
希少性と保護
ニュージーランド・ヘディングドッグは主にニュージーランド国内でのみ飼育されており、国際的にはあまり知られていない希少な犬種です。ニュージーランドでは、この犬種を保護するための取り組みが実施されています。
ボーダーコリーに似てる犬種⑦:ジャーマン・シェパード
外見はボーダーコリーと違うけど内面が似てる犬種

一見するとボーダーコリーとジャーマン・シェパードは外見が大きく異なるように思えますが、実は多くの似ている共通点を持っています。
共通する特徴
両犬種とも非常に高い知性を持ち、訓練性に優れています。元々は牧羊犬として育種されましたが、現在ではその優れた能力から様々な作業犬として活躍しています。
体格の違い
ジャーマン・シェパードはボーダーコリーよりも大型で筋肉質です。大型犬に分類され、その強靭な体格は警察犬や軍用犬としての役割に適しています。
被毛の特徴
ジャーマン・シェパードの被毛は中程度の長さで、ボーダーコリーよりも硬く、密度が高い傾向があります。典型的な色は黒と茶(タン)の組み合わせですが、他の色のバリエーションも存在します。
ジャーマン・シェパードの典型的な黒と茶の組み合わせ

性格の違い
ボーダーコリーが常に活動的で遊び好きなのに対し、ジャーマン・シェパードはやや冷静で警戒心が強い傾向があります。しかし、どちらも家族に対しては非常に忠実で愛情深い犬種です。
ボーダーコリーと似てる犬種を飼う際の注意点
ボーダーコリー、そして似てる犬種は、その高い知性と活発さから、飼育には特別な配慮が必要です。
そのため、飼う前の事前の調査はしっかりしておきましょう。
運動量の確保
これらの犬種は一般的に非常に活発で、毎日の散歩だけでは運動量として不十分なことがあります。特にボーダーコリーは、ハイキングやランニングなどの運動を毎日1~2時間は実施してあげる必要があります。
精神的な刺激
知的な犬種であるため、身体的な運動だけでなく、精神的な刺激も重要です。
トレーニングやパズルトイなどで脳を使う機会を提供しましょう。
被毛のケア
長毛種の場合、定期的なブラッシングが必要です。特に換毛期には毎日のブラッシングが推奨されます。
いかがでしたでしょうか?
この記事が皆様の愛犬探しとして、お役に立てていただければ幸いです。
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②「脂質」の望ましい割合って何%?
③原材料表示の1番目確認してますか?
④犬の穀物類、ウソとホント
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この記事を書いた人
- 20年近くWEBに携わる。様々なメディアサイト運営経験あり。ゴールデンレトリバー好きでYoutubeの動画を観ることが多い。海外を含めて犬の専門的な記事を多数調査して日々研鑽に努める。また、人の健康情報や民間療法などに関心があることを活かして、ドッグフードの記事を書いています。記事は可能な限りファクトチェックしています。
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